ビットコインbotterにとっての各マーケットの特徴(2024年12月)

ビットコインbotterにとっての各マーケットの特徴(2024年12月)

本記事は、仮想通貨botter Advent Calendar 2024-シリーズ2の3日目の記事となります。

去年のAdventCalendar(2023)に「ビットコインbotterにとっての各マーケットの特徴」の記事を書きました。
1年経ったので、現在の状況に更新してみます。
botを動かす上で、どのマーケットを使うかの参考にしていただけたら幸いです。

私が対象としている、システムトレードのマーケット一覧と、その特徴を記載します。
対象の範囲は以下です。
・ビットコイン現物と、ビットコインの証拠金取引(取引価格がビットコイン現物に連動するもののみ)
・日本の暗号資産交換業者登録一覧に載っているマーケットのみ
・APIに対応している。

主に気にしている内容は以下です。
・私の場合、高頻度で取引するので、取引手数料が大切です。
・入出金手数料は、私は頻繁に入出金しないので、無視です。
・ある程度取引が無いと使いづらい。

参考までに、2024/11/21の1日取引量を表にしてみました。
取引量は、特に手数料0の場合、簡単に増やせると思うので、あくまで参考情報ではありますが。

マーケット取引量(Btc)
Bitflyer 現物2,502.0
Bitflyer Crypto CFD2,927.0
GMOコイン 現物458.2
GMOコイン レバレッジ2,176.0
楽天ウォレット 証拠金取引204.6
Coincheck 現物2,571.0
BitTrade 現物64.0
BitBank 現物/信用取引470.0
Zaif 現物31.0
OKCoin 現物319.8
BtcBox 現物15.8
Binance 現物88.7

・Bitflyer 現物
取引手数料が、直近30日取引量によって変動します。
一番条件の良い、5億円以上の場合、0.01%となり、他マーケットより若干低めですが、例えば200~500万円の0.10%とかだと、かなり手数料が高く、厳しいです。
取引手数料は、後述のCrypto CFDの取引も合算されますので、現物のみで5億円分取引する必要はありません。

・Bitflyer Crypto CFD
以前BiflyerFXという商品だったものが、「Bitflyer Crypto CFD」と名前を変え、内容もいろいろ変更になっています。
差金決済で、レバレッジが掛けられます。売りから入ることもできます。
取引手数料は0%ですが、ポジションに対して0.04%/日の手数料(レバレッジポイント)が発生しますので、大きなポジションを継続するのは要注意です。
また、ファンディングレートという仕組みによって、ロング/ショートのポジションの片方からもう一方にお金が支払われる仕組みがあります。
CryptoCFDの取引が高い場合、ロングが損、ショートが得というようにファンディングレートが付与されます。安い場合は逆になります。
大きな差が無い場合、ロングが0.010%、ショートに支払うというバランスになっているため、ファンディングレートはショートが有利になります。
ファンディングレートは、一日3回発生するので、大きな差が無い場合、ロングが0.03%不利になり、ショートが有利になります。
結果として、レバレッジポイントとファンディングレートを足すと、ロング0.07%/日、ショート0.01%/日の手数料が発生するという勘定になります。
私はこれを基準に手数料をいろいろ考えています。

・GMOコイン 現物
取引手数料が、Taker0.05%、Maker-0.01%と異なります。Makerはマイナスのため、板の中央に1円差で売り・買いのオーダーが並ぶ事もよく起こります。

・GMOコイン レバレッジ
差金決済で、レバレッジが掛けられます。売りから入ることもできます。
取引手数料は0%ですが、ポジションに対して0.04%/日の手数料(レバレッジ手数料)が発生しますので、大きなポジションを継続するのは要注意です。
GMOコインでは、現物とレバレッジ資金が分離していないため、現物のための資金(円)も証拠金として利用されます。
これは、メリット/デメリット両方あると思います。私としてはありがたい仕組みです。

・楽天ウォレット 証拠金取引
現物取引はAPI対応していません。したがって、botterとしては、証拠金取引のみが対象となります。
取引手数料は、2023/12/1(1年ほど前)に変更になっています。
取引手数料は、Taker0%、Maker-0.01%となっており、手数料だけみれば、取引すればするほどマイナス手数料で儲かります。
ポジションに対して0.04%/日の手数料(レバレッジ手数料)が発生しますので、大きなポジションを継続するのは要注意です。
取引量は徐々に増えていってます。
特筆すべき点として、2023年11月頃から、他マーケットの現物価格と値段が乖離してきていて、+2%程度高くなっている状況があります。
これが一時的なものなら良いのですが、昔のBitFlyerFXの様に、どんどん乖離が大きくなっていくようだと問題です。

・Coincheck 現物
ビットコインは暗号資産の基本通貨のためだと思われますが、Coincheckでは、ビットコインの取引手数料は0%です。ありがたい事です。
取引量もかなり多めで、とてもありがたいマーケットです。

・BitTrade 現物
2023年4月に、HuobiJapanから名前が変わりました。
ビットコインは暗号資産の基本通貨のためだと思われますが、BitTradeでは、ビットコインの取引手数料は0%です。ありがたい事です。
メニューにレバレッジがあるのですが、どうもできないみたいです。APIも非対応みたいですし。
取引量が少ないのが難点ですね。そして、2023年1月からの取引量が不穏。前述のBtcBoxと同じ匂いがします。
手数料が0%なので、取引量はいくらでも増やせるのでしょうが・・・。本当の取引量が知りたい。

・BitBank 現物/信用取引
取引手数料が、Taker0.12%、Maker-0.02%と異なります。Makerはマイナスでしかも大きいため、板の中央に1円差で売り・買いのオーダーが並ぶ事もよく起こります。
取引手数料のTakerMakerの平均は0.05%と、高めです。そのためか、取引量もぼちぼちです。
BitBankでは信用取引が開始されました。
現物と同じ板で取引をする形式の様です。この方式は歓迎できるところです。
気になる点として、信用取引の手数料です。
他マーケットでの証拠金取引は、取引手数料が0%のところがほとんどです。
しかし、BitBankの信用取引は取引手数料が現物と同じで、しかも建玉金利も発生します。(2025/3/11まではキャンペーンで無料)
この手数料だと、他のマーケットの証拠金取引とは競争できない感じがしてしまいます。

・Zaif 現物
取引手数料が、Taker0.1%、Maker0%と異なります。手数料が高めのためか、取引量は少なめです。
ZaifのAPIは、サーバーがあまり安定していない印象です。そのためか、他のbotterの記事を見ても、zaifは除外って書いているところも散見されます。
昔、AirFXという、レバレッジ可能なサービスもあったのですが、無くなってしまいましたね。

・OKCoin 現物
手数料は、Bitflyer現物と同じように、取引量によって変動するタイプです。
また、Taker/Makerでも異なります。
Taker0.14%/Maker0.07%から始まって、30日取引量が15億円を超えると、Maker0.06%,Taker0.02%になります。
30億円を超えると応相談みたい。全体として、手数料は、結構高めのです。

・BtcBox
取引手数料は、0.05%と高め。
特記事項は、取引量です。
2024/5/1以前は、取引量が不自然で信用できない印象でしたが、2024/5/1以降、自然な感じになっています。
取引量が、他マーケットと比較して格段に少なく取り引きで使用しづらい状況が続いています。

・Binance Japan
2024/3/11から、Btc/Jpyの取引が開始されています。
手数料は、0.01%~0.075%と幅広く、取引量やBNB残高、Maker/Takerなどによって変わります。
私が現在使っていない都合、あまり詳しい記載ができていません。
今後調査し、追記したいと思います。

その他のマーケットさん
・FTX Japan
2022年11月のFTX(親会社)の破綻で終了。
・BitPoint
昔、APIがあったのですが、今はAPIを止めてしまった。
・DMM Bitcoin
APIがありません。
2024/12/2に発表 2025年3月を目途に、SBI VC Tradeに移管し、廃業予定。
・SBI VC Trade
APIがありません。APIは「今後、公開を予定しております。」とFAQに書いてある。ずっと前から・・・。予定日知りたい。

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