ビットコインbotterにとっての各マーケットの特徴

本記事は、仮想通貨botter Advent Calendar 2023-シリーズ2の5日目の記事となります。

ビットコインを対象に、コンピューターを使用した自動取引をするという視点で、日本の各マーケットの特徴を並べてみたいと思います。
botを動かす上で、どのマーケットを使うかの参考にしていただけたら幸いです。

ビットコインの現物、差金取引の両方を対象とします。
ビットコイン以外の暗号資産は対象外です。
私の場合、高頻度で取引するので、取引手数料が大切です。
入出金手数料は、私は頻繁に入出金しないので、無視です。

・Bitflyer 現物
取引手数料が、直近30日取引量によって変動します。
一番条件の良い、5億円以上の場合、0.01%となり、他マーケットより若干低めですが、例えば200~500万円の0.10%とかだと、かなり手数料が高く、厳しいです。
取引手数料は、後述のFXの取引も合算されますので、現物のみで5億円分取引する必要はありません。

・Bitflyer FX
差金決済で、レバレッジが掛けられます。売りから入ることもできます。
取引手数料は0%ですが、ポジションに対して0.04%/日の手数料(スワップポイント)が発生しますので、大きなポジションを継続するのは要注意です。
気を付けるべき点として、現物価格とFX価格が5%以上乖離したときに、SFDという手数料が発生します。5%以上の乖離時は要注意です。
全体的に、FXは現物より高くなる場合が多いです。ひどい時は10%を超えて高くなる場合も過去ありました。

・GMOコイン 現物
取引手数料が、Taker0.05%、Maker-0.01%と異なります。Makerはマイナスのため、板の中央に1円差で売り・買いのオーダーが並ぶ事もよく起こります。

・GMOコイン レバレッジ
差金決済で、レバレッジが掛けられます。売りから入ることもできます。
取引手数料は0%ですが、ポジションに対して0.04%/日の手数料(レバレッジ手数料)が発生しますので、大きなポジションを継続するのは要注意です。
価格は、現物価格の±0.5%の範囲で推移していることが多い様です。
GMOコインでは、現物とレバレッジ資金が分離していないため、現物のための資金(円)も証拠金として利用されます。
これは、メリット/デメリット両方あると思います。私としてはありがたい仕組みです。

・楽天ウォレット 証拠金取引
現物取引はAPI対応していません。したがって、botterとしては、証拠金取引のみが対象となります。
取引手数料は、2023/12/1に変更になっています。
新ルールベースで、取引手数料は、Taker0%、Maker-0.01%となっており、手数料だけみれば、取引すればするほどマイナス手数料で儲かります。
ポジションに対して0.04%/日の手数料(レバレッジ手数料)が発生しますので、大きなポジションを継続するのは要注意です。
取引量がとにかく少ないマーケットだったのですが、今年に入ってじわじわと増えていって、10月あたりからさらに増えています。(まだ少なめだけど)
12/1の手数料改定から、大きく取引量が伸びる可能性があるので、注視していこうと思います。

・Coincheck 現物
ビットコインは暗号資産の基本通貨のためだと思われますが、Coincheckでは、ビットコインの取引手数料は0%です。ありがたい事です。
取引量もかなり多めで、とてもありがたいマーケットです。

・BitBank 現物
取引手数料が、Taker0.12%、Maker-0.02%と異なります。Makerはマイナスでしかも大きいため、板の中央に1円差で売り・買いのオーダーが並ぶ事もよく起こります。
取引手数料のTakerMakerの平均は0.05%と、高めです。そのためか、取引量もぼちぼちです。
BitBankは、信用取引を近々始めると、2022年8月の記事にあったのですが、まだ始まっていませんね。いったいいつになるのでしょうか。
信用取引をリリースする際は、ぜひAPI対応もお願いしたいところです。

・OKCoin 現物
手数料は、Bitflyer現物と同じように、取引量によって変動するタイプです。
また、Taker/Makerでも異なります。
Taker0.14%/Maker0.07%から始まって、30日取引量が15億円を超えると、Maker0.06%,Taker0.02%になります。
30億円を超えると応相談みたい。全体として、手数料は、結構高めのです。

・Zaif 現物
取引手数料が、Taker0.1%、Maker0%と異なります。手数料が高めのためか、取引量は少なめです。
ZaifのAPIは、サーバーがあまり安定していない印象です。そのためか、他のbotterの記事を見ても、zaifは除外って書いているところも散見されます。
昔、AirFXという、レバレッジ可能なサービスもあったのですが、無くなってしまいましたね。

・BtcBox
取引手数料は、0.05%と高め。
特記事項は、取引量です。
いろいろなマーケットを見てもらえばわかるのですが、通常、価格変動が大きい時、取引量が伸びます。
しかし、このBtcBoxは、取引量が一定なんですよね・・・。あやしい・・・。
botterが使うには、上記現象を良く考えて使う必要があるでしょう。

・BitTrade 現物
2023年4月に、HuobiJapanから名前が変わりました。
ビットコインは暗号資産の基本通貨のためだと思われますが、BitTradeでは、ビットコインの取引手数料は0%です。ありがたい事です。
メニューにレバレッジがあるのですが、どうもできないみたいです。APIも非対応みたいですし。
取引量が少ないのが難点ですね。そして、2023年1月からの取引量が不穏。前述のBtcBoxと同じ匂いがします。
手数料が0%なので、取引量はいくらでも増やせるのでしょうが・・・。本当の取引量が知りたい。

その他のマーケットさん
・FTX Japan
2022年11月のFTX(親会社)の破綻で終了。
・BitPoint
昔、APIがあったのですが、今はAPIを止めてしまった。
・Binance Japan
APIはあるのですが、取引ベースが、USDなので除外しています。
・DMM Bitcoin
APIがありません。
・SBI VC Trade
APIがありません。APIは「今後、公開を予定しております。」とFAQに書いてある。ずっと前から・・・。予定日知りたい。

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